3月例会開催 <連続講座>「明治150年」を考える 1

3月11日(日)団地住民センターにおいて、38名の市民の皆さまの参加で、第67回例会を開催しました。
講師は、後藤守彦(ごとうもりひこ)さん。 
演題は、「『明治150年』を考える 1」。連続講座1回目です。

 

後藤さんは、「安倍首相が『2020年に新憲法施行をめざす。今年こそ、憲法のあるべき姿を国民にしっかり提示する』と言っていることと、明治150年を美化することは結びついている」として、「改憲問題は歴史認識問題である」と言います。
その上で、明治美化論に欠落している視点として、民衆・アイヌ・女性・アジアの視点を上げました。

 

最初に、明治以前の江戸時代(1603年~1867年)の特徴を概観し、江戸幕府滅亡の要因と過程を振り返ります。
次に、明治の中央集権国家体制の形成について詳述しました。
そして、国家形成の過程で、権力者が選択した針路を語りました。

一方、国民的運動としての自由民権運動の中で「五日市憲法」や植木枝盛らによる「日本国国憲案」などに見られるように、当時の国民が憲法について学び考え、数多くの憲法案ができたと言います。
しかし、権力者はそれらの動きを弾圧し、国民が作った憲法案を完全に無視したと強調しました。
その上で、大日本帝国憲法の成立過程と特徴について、詳しく語りました。

 

最後に、明治時代の工業化・資本主義化の特徴について述べました。
資本主義の矛盾の典型的な例として「足尾鉱毒事件」を取り上げ、これは「環境破壊(廃村)・棄民(住民切り捨て)」の大公害事件であり、フクシマ原発事故の原型であると断罪しました。
「足尾鉱毒事件」を糾弾し国家権力と闘った「田中正造」について、「田中正造について語らなければ、日本の近代化について語ったことにならない」と言われているとし、「田中正造」について学ぶことの意義を語りかけました。

 

明治の本当の姿がわかる内容の濃い話でした。
講演レジュメはこちらからご覧いただけます。
(レジュメの中にある「田中正造の直訴状」詳細は、こちらでご覧ください

 

次回、連続講座2回目では「明治とはどんな時代だったか、日本の近代化とは何であったのかを、アジアの視点から考える」予定です。

4月7日(土)午後2時~4時、団地住民センターで行います。
1回目にご参加いただけなかった方も、ぜひご参加ください。
(資料代として200円をお願いいたします)

 

2018年03月14日